瀬戸内海 ある島の現実③

瀬戸内海、ある島の現実③
前回紹介した築90年前後の、そしてこの数十年間、住民が居なかった家屋解体の続報です。
ある島の現実で、負の遺産として紹介しましたが、今回はパート③として、その後の経緯を辿ってみたいと思います。
先ず昨年秋の、解体作業前の敷地と建屋の形が分かる鳥瞰図を描いてみました。今回は樹木を描きこんでいます。
割り木を含む樹木撤去関連の作業が思いのほか大きく、昨年末から春にかけての時間は、その半分が伐採した樹々の処理等に費やされました。更に最近、新たに納屋(倉)の屋根裏でかなりの薪が発見され、先日、一日がかりで撤去作業を行いました。

昨年秋、作業開始前の状態です。

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当時の衛星写真で見ると樹木が敷地の3分の2程を覆っていました。

今年、3月の状況です。
樹木の伐採及び手前、塀と門が撤去されました。


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当時、庭は廃棄すべき廃材木、瓦礫などの山になっていました。庭は殆ど整理されています。しかし、納屋や母屋からは新しいごみが毎回のように発見され、まるで いたちごっこ の様相です。

 

最新、今年7月現在の状況です。 納屋(倉)の雨除け瓦のひさしは垂木、梁を残して撤去されました。納屋と母屋を結ぶ建屋は垂木と梁を残して既に解体されています。

樹木は更に整理が進んでいます。


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他方、母屋のリフォームですが、これも並行してゆっくりではありますが進んでいます。
先ずは、昨年秋の屋内の状況です。一階の畳は殆ど撤去されています。


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床材はボロボロで、梁は使い物にならない状況です。
梁の取り換え、及び支柱の追加(ジャッキアップ)をその後行い、今年3月ごろにはこんな状況でした。

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その後床板を置き、遂に最近この部屋に畳が入りました。
その画像です。

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これで、今後の作業の際に休憩できる場所が出来たことになります。厳しい夏の作業が続きます。この畳の間はかなり大事な空間になることと思われます。


◎我が友人は最近近くの公的機関でユンボ(重機)の資格をとりました。
夏から秋にかけて母屋は足場で囲われいよいよ納屋(倉)の解体作業にかかるらしいです。
彼の挑戦は本番を迎えました。
でも、今は暑さと言う大敵がいます。くれぐれも体調や、ケガには注意していただきたいものです。
尚、最近ご近所の方々の関心も徐々に高まってきているようで、御親戚の方等が時々見に来られたりしています。島では皆親戚みたいな感じですね。

終わり