2019-01-01から1年間の記事一覧

寺社建築の組み物

寺社建築_組み物についてこのテーマ、目的ははっきりとしていますがどれが標準かと問われると、何もないとしか言いようのない世界です。それぞれの寺社で同じ物は二つと無い、棟梁は見追う見まねで試行錯誤で造った、そんな気がします。 組み物の歴史は長く…

東広島市の寺社建築、二重虹梁

東広島の寺社建築_二重虹梁(こうりょう)について 全く興味のなかった世界が、ある日の出来事により変わる、そんな経験が稀にはあるんですね。7月13日に、ボランティアガイドの研修が東広島市北部の豊栄町(とよさかちょう)、本宮(ほんぐう)神社でありま…

西条酒蔵ガイド③

西条酒蔵ガイド日記③11月半ばの金曜日、この日も沢山の方がこの酒蔵通りを散策されています。今日は呉からの28名様のガイドをします。20名以上は2名でのガイドとなります。 ◎このイメージは新しくなった賀茂鶴酒造の展示室及び販売コーナーの入り口から賀茂鶴…

造船所の港の風景

2019年9月27日の井口島、沢港でのスケッチです。内海造船所での進水式を見学した後、三原行の高速船まで時間があったので海岸に沿って造船所の塀の際まで歩きました。そして振り返った時のユニークな景色です。 左から造船所の塀、海に向かっておかれた舶用…

ある島の現実⑤

瀬戸内海、ある島の現実⑤2019年9月6日までに、母屋を残して、全ての建屋、樹木が撤去されました。丁度作業開始から1年、殆ど70歳以上の老人パワーで良くもまあ此処まで出来たもの、と感心するばかりです。一本丈、神木として残した貝塚の巨木まで、ご丁寧に…

やっと鳴門の渦潮へ

何時かは来ようと思っていた、鳴門です。 ホテルの部屋からの鳴門海峡大橋です。朝の7時過ぎ、既に海水が右の紀伊水道から左の瀬戸内海に向かって流れ込んできているのが息吹となって感じられます。水深の大きな中央部で流れが速く手前の部分は取り残された…

ある島の現実④

瀬戸内海、ある島の現実④ 納屋の解体作業が、佳境に入りました。8月半ばには小さなユンボが入りました。これで撤去作業が効率よく出来るわけです。取りあえずは撤去する納屋の地面に穴を掘る作業です。おもに屋根瓦を埋めてしまう為の窪みになります。そして…

西条酒蔵ボランティアガイド日記②

西条酒蔵ボランティアガイド日記_2◎今回は先ず、比較的駅東側にあります福美人酒造の正面入口からのスケッチを見てください。 こちらの蔵は、門を入ると瞬時に巨大な煙突が正面に聳え立ち、大抵のお客さんはその巨大さに驚嘆されます。酒蔵巡りコースの中で…

瀬戸内海 ある島の現実③

瀬戸内海、ある島の現実③前回紹介した築90年前後の、そしてこの数十年間、住民が居なかった家屋解体の続報です。ある島の現実で、負の遺産として紹介しましたが、今回はパート③として、その後の経緯を辿ってみたいと思います。先ず昨年秋の、解体作業前の敷…

旭洋丸進水式 内海造船 

瀬戸内海の新しいクルーズフェリー②広島、呉、松山を結ぶ新しいクルーズフェリー”旭洋丸“の進水式が、瀬戸田の内海造船で7月5日、12時20分から執り行われました。この船は前回、神田造船所で4月3日に進水した“シー パセオ“と同じ航路に9月就航予定です。 ス…

瀬戸内海クルーズ船案③

瀬戸内海縦断/周遊クルーズ船構想③前回のブログのイメージから進化したクルーズ船のイメージです。外観のバランスが良くないので遊歩甲板は一層上げ、その下にバルコニー付のキャビンを移動しました。 〇仕様 基本的には前回と変わりません。総トン数 12000…

西条酒蔵ガイド ほろ酔い日記1

西条酒蔵ボランティアガイドのつぶやき、1回目です。日曜日、大型の五月連休が終わって間もない時期でしたが西条駅前発の酒蔵ボランティアガイドをしました。皆さん、連休の後でお疲れになったのでしょうか、お客さんは少なく七十過ぎの男性の方一人丈です…

温泉津温泉と岩窟龍2

この5月、再び訪れた温泉津温泉です。 今年もやって来た温泉津(ゆのつ)温泉。そして、龍御前(たつのごぜん)神社へも。“山勢自ら巨龍の蟠(わだかま)るに似たる磐窟(ばんくつ)その腮(えら)に当たる所に建立しあるのは旧の御本殿“ の景観はやはり圧巻…

島根県江津駅の今

江津(こうつ)の駅島根県江津市、ここは 石見神楽、石見焼きで有名な所で、そして日本三大瓦の一つ、石州瓦の産地でもあります。地場産業振興会館に展示ホールが有り、そこに行けばそれらの色々な情報が入るようになっています。さて5月半ば、3年ぶりに山陰…

広島の居蔵造りの家

居蔵造りの家、知ってますか? 東広島、加茂台地の居蔵造りの家この様な和風の民家は日本何処にでも有ると思っていました。でも実はそうで無かったんです。先ず、絵を見てください。これは居蔵(いぐら)造りと言ってこの加茂台地に古くから伝わる日本建築の…

クルーズフェリー進水式

4月3日 朝9時、呉市川尻の造船所で、新しい時代の息吹を感じさせる進水式がありました。 この船は瀬戸内海の新しいクルーズフェリーで、広島、呉 松山航路に今夏就航予定です。 今回は自分にとって、先月の22日に続き2回目の進水式となります。場所も同じ…

呉線ぐるりと一周

東広島市の西条を出て西に向かい、海田市で呉線に乗り換え東の三原まで左回り、ぐるり一周しました。呉線とは険しい山肌にへばりつくような単線の鉄道です。海側は瀬戸内海を望む海岸線が多く、座席を取るなら海側と言ったところでしょうか。 ◎先ず、安芸津…

初めての進水式

この人生、初めての進水式に行って来ました。 ◎朝10時前、造船所正門の守衛さんに聞きました。「今日の進水式、見学したいんですけど、どう行けばいいんですか?」すると、彼は笑いながら、「入ればすぐにわかりますよ」との事で、とにかく入って行った。巨…

尾道、JR駅は新しくなったけど?

尾道港の夢物語です。 以下、本文です。 尾道駅、新しくはなったけど尾道港は瀬戸内海クルーズのハブ港となるべき、でも、現実は、、。 2019年3月10日、尾道駅、及び周辺が新しく生まれ変わりました。橋上駅からは段差なしでゆったりとした橋上連絡通路が設…

尾道、鞆の浦航路乗船記

尾道~鞆の浦航路乗船記◎先ずは鞆の浦に着いた後のスケッチです。奥の二重の塔が有る小さな島が弁天島で、左手に有名な仙酔島が横たわっています。この船は2時ごろ出ていきました。底引き網漁船と思われます。 何度も来ている鞆の浦ですが、今回は、地元の無…

瀬戸内海、ある島の現実① 3軒に1軒は空き家、その又半分は持ち主の居ない廃屋。人口は減少の一途を突き進んでいる。そんな中、空き家で崩壊寸前になっている家屋の負担が重く家主にのし掛かる。これは現実としての負の遺産であり、結果として過疎の島を更に…

瀬戸内海、ある島の現実②

瀬戸内海、ある島の現実②前回紹介した築90年前後の、そしてこの数十年間、住民が居なかった家屋の解体の続報です。ある島の現実で、負の遺産として紹介しましたが、今回はパート②として、その後の経緯を辿ってみたいと思います。先ず昨年秋の、解体作業前の…

マレーシア ペナンで描いた油絵

今は新規ネタが無いので、時間稼ぎをしています。寒い間は冬眠です。 今年からアカウントが新しくなりました。 去年、6月に始めて半年。その間の経験を反省し、ブログを進化させたいものです。 ペナンで描いた懐かしい油絵 1976年~1980年間のものです。昔の…

氷川丸、昭和35年神戸港

氷川丸、最後の航海へ 昭和35年10月15日、神戸港 第4突堤にて小さなカメラで収めた最後の航海に出港する寸前の氷川丸です。当時僕は中学生でしたが、船の友の会の計らいで友人とともに神戸で見学する機会を得ることが出来ました。岸壁の風景は少しわびしく思…

瀬戸内海クルーズ②

こんな船があれば良いのになあ! 瀬戸内海縦断/周遊クルーズ船②前回のブログのイメージから進化したクルーズ船のイメージです。 〇先日、折しもニューヨークタイムズ誌で今年の行くべき旅行先52カ所の7位に、瀬戸内海がランクインしました。本当に嬉しいこと…