瀬戸内海、ある島のその後①


2019年9月6日までに、母屋を残して、全ての建屋、樹木が撤去されたのは、前回のブログの通りです。
その後、母屋を残す作業がゆっくりではありますが進んでいます。冬場にさしかかったのと、本来の目的は達成しているからでしょうか、今の所ゆっくりです。 天気の良い日には島を訪れて後片付けや補修をされていたようです。
2020年3月の初め、晴天の日、道中、青い瀬戸内海を見ながら約半年ぶりに訪れた島です。

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この角度で見るとほぼ総二階の壮大な屋敷の佇まいが良く分かります。手前は東側で、切り立った切り妻の壁に、かつて隣接していた厨房の棟、桁、垂木そして軒材の痕跡がはっきりと残っているのが何とも印象的です。
手前の盛り上がった土の山の向う右手に、竃さん(へっついさん、竈の事)が見えています。
手前には、台風で倒れた巨木の切り株が未だ散在しています。

 

〇その日は建屋の角の補強を行いました。立て付けが悪くなっているところです。

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大屋根は大丈夫なようですが下屋根の軒先が下がって、あちこちに歪が出てきているのです。仮のジャッキアップをして、既存の柱に補強の柱を隣接する形で埋め込みました。

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でも、10センチの角材では少し荷が重かったかな、と言う感じですね。それと、その部分の軒先も前の画像の様に当然大きく歪んでいます。更なる補強が必要である、と言われていました。
該当する箇所の二階部分は、天井にかなりの隙間が出来ていました。7センチくらいはあるでしょうか。取りあえずは、今以上の進行を防ぐ手立てを取る必要が有りそうです。

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恐らく今後は母屋の修理、そして庭の整地に重点を置かれて作業が進むものと思われます。
今回も微力ながら前回同様お手伝いをさせていただく予定です。

 

〇巨木の切り株を一つ頂戴しました。

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よく見るとかなりの芸術的な趣があり、島の近所の方もこれを狙っている、とかの噂も聞き、取り敢えず手ごろな大きさの物を頂きました。それでも、重さは30キロ近くありそうです。50㎝もある貝塚の切り株ですからね。現在、我が家の庭に鎮座しています。